最近、「水をたくさん飲んで健康に!」というフレーズをよく耳にしますよね。
もちろん、水分は命に関わるほど大切です。ただし、飲み方や温度によって、体への影響は大きく変わるという点には注意が必要です。
特に、体温を上げて免疫力を高めたい方には「冷たい水」よりも「お湯」や「常温の水」がおすすめです。
今回はその理由と、今日からできる実践法をわかりやすく解説します。
◆ 体が冷えると、免疫力はグッと落ちる
体温が1℃下がると、免疫力は30〜40%も下がると言われています。
冷えは「万病のもと」とされており、体のさまざまな機能を低下させてしまいます。
年齢とともに代謝は落ち、血行も悪くなりがちです。
だからこそ、意識して「体を温める生活」を続けることがとても大切なのです。
◆ 水の飲みすぎで“水毒”になることも?
漢方では、体に余分な水分がたまり、冷えや痛みを引き起こす状態を水毒(すいどく)と呼びます。
- 冷たい水をがぶ飲み → 胃腸が冷える
- 汗をかいていないのに水をたくさん飲む → 水が滞って体が冷える
- 湿度の高い日 → 神経痛や頭痛が悪化しやすい
水分は大切ですが、「摂りすぎ」や「冷たすぎる飲み方」はかえって体調を崩す原因になることもあります。
◆ 暑い夏こそ“温かい飲み物”を
汗をかいた体にキンキンに冷えた飲み物を流し込むと、内臓が急激に冷やされてしまいます。
その結果、代謝が落ちてしまい、免疫力もダウンしてしまうことに。
夏こそ、体の内側を温めるという意識が大切なのです。
◆ 特にシニア世代は「お湯」で体を守る!
60代以上になると、体の熱をつくる力も弱まり、冷えやすくなります。
そんなときにおすすめしたいのが、白湯(ぬるま湯)をこまめに摂る習慣です。
たとえば、朝はコップ1杯の白湯で胃腸をやさしく目覚めさせましょう。
また、食後は常温のハーブティーなどを取り入れると、内臓を冷やさずに水分補給ができます。
◆ 水分補給の基本ルール(夏編)
状況 | ベストな飲み物 |
---|---|
大量に汗をかいた時 | 冷水+電解質(OS-1など) |
涼しい室内 | 常温水または白湯 |
朝の目覚め | 白湯(40〜50℃) |
リラックスタイム | 温かいハーブティー |
◆ 今日からできる「体を温める水分習慣」
- 冷たい水を避け、常温水か白湯を選ぶ
- 1回に飲む量は少なめに、回数を分けてこまめに
- 冷えやすい方・高齢者はとくに白湯を習慣に
◆ まとめ:お湯はカラダの「内側カイロ」
冷たい水が美味しい季節ですが、体が本当に求めているのは“温もり”かもしれません。
胃が重い、手足が冷える、疲れが取れない…そんなときには、白湯を1杯。
体がじんわり温まると、内臓の働きも活発になり、体調も整っていきます。
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