糖質を控えた食生活を続けていると、
ある時こんな不思議な現象が起きることがあります。
- 炭水化物を食べたのに、頭がぼーっとする
- 体が急に冷える感じがする
- 力が抜けたように感じる
- 低血糖のような症状が出る
一見すると矛盾しています。
「糖を食べているのに、なぜ低血糖になるのか」
その答えは、ケトン体に適応した体の仕組みにあります。
代謝維持型ケトン体プラス食事療法とは
代謝維持型ケトン体プラス食事療法は、
完全な糖質ゼロや極端な断食を目的とする方法ではありません。
この食事法の考え方は、次の3点に集約されます。
- 脂肪とケトン体を主なエネルギーとして使う
- 代謝を落とさず、体温・筋肉・活動量を維持する
- 必要に応じて少量の炭水化物を柔軟に取り入れる
つまり、
「痩せるために無理をする」のではなく、
「体が楽に回る状態を作る」ことを目的としています。
ケトン体適応が進んだ体では何が変わるのか
糖質を控える期間が続くと、体の中では次の変化が起きます。
- 血糖に依存しないエネルギー供給が増える
- 脂肪から作られるケトン体が安定して使われる
- 脳や筋肉がケトン体に慣れる
この状態では、体はすでに
「糖が少ない前提」で安定して動く設計になっています。
そのため、空腹でもエネルギー切れを起こしにくくなります。
なぜ炭水化物で低血糖のような症状が出るのか
ケトン体適応が進んだ体に、
久しぶりに炭水化物が入ると、次の流れが起きます。
- 血糖値が一時的に上がる
- 体が「久しぶりの糖」と判断する
- インスリンがやや多めに分泌される
- 糖が一気に筋肉や細胞へ取り込まれる
- 血液中の糖が急激に下がる
その結果、
炭水化物を食べているのに、低血糖に近い状態が一時的に起こります。
これは病気というより、
インスリン感受性が高くなった体の反応です。
頭がぼーっとする理由
脳は本来、
糖とケトン体の両方をエネルギーとして使えます。
しかし、ケトン体中心に慣れた脳にとって、
- 急な血糖上昇
- その直後の急な血糖低下
は、エネルギーのリズムが乱れる状態になります。
その結果、
- 思考が鈍くなる
- ぼーっとする
- 眠気が出る
といった症状が出やすくなります。
体が冷えるように感じる理由
インスリンが強く働くと、
エネルギーが一時的に「貯蔵側」に回ります。
その間、
- 熱産生が下がる
- 血流が変化する
といった影響で、
体が冷えたように感じることがあります。
これは危険なのか
多くの場合、
この現象は一時的で、深刻な問題ではありません。
特に、
- 糖質を長期間控えていた
- ケトン体が安定して出ている
- 体調自体は良好
こうした条件が揃っている場合、
体が適応した結果として起きる反応と考えられます。
代謝維持型ケトン体プラス食事療法での考え方
この食事療法では、
無理に毎日炭水化物を入れることを目的にしません。
もし炭水化物を入れる場合は、
- 少量にする
- 脂質やたんぱく質と一緒に取る
- 急激に血糖を上げない形を選ぶ
また、体が楽な場合は、
ケトン体中心の状態を維持することも自然な選択です。
まとめ
- 糖質制限が進むと体のエネルギー設計が変わる
- 久しぶりの炭水化物でインスリンが強く働く
- その結果、食後でも低血糖のような症状が出る
- これはケトン体適応が進んだ体ならではの現象
「炭水化物を食べているのに調子が悪い」
それは体が壊れているのではなく、
代謝が次の段階に進んでいるサインかもしれません。

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