しかし実際には、糖尿病にはタイプがあり、改善の道筋も違います。
この記事では、代謝維持型ケトン体プラス食事法という考え方で、血糖が安定していく“仕組み”をわかりやすく整理します。
結論:糖尿病は「全部が同じ」ではない
まず最初に大事な前提です。
- 1型糖尿病:膵臓のβ細胞が壊れ、インスリンが作れない。完治は難しいが、管理は可能。
- 2型糖尿病:インスリンは出ているのに効きにくい。生活で改善・寛解(かんかい)を目指せるケースがある。
この記事で中心に扱うのは、主に2型糖尿病の改善の話です。
糖尿病は「血糖の病気」ではなく「代謝の病気」
血糖値が高い。
それは結果であって、原因ではありません。
2型糖尿病の本質は、ざっくり言うとこうです。
糖を使う場所(筋肉・肝臓)が、糖を受け取れない体になっている
これが、いわゆるインスリン抵抗性です。
なぜ筋肉が糖を受け取れなくなるのか
ポイントは「タンクが満杯」になっていることです。
筋肉は、糖をグリコーゲンとして貯蔵できます。
しかし、次の状態が重なると問題が起きます。
- 動く量が少なく、筋肉が糖を使わない
- 糖質が多く、常に血糖が高め
- 内臓脂肪や肝脂肪が増え、代謝が滞る
結果として、筋肉側が「もう入らない」となります。
糖の行き場がなくなり、血液中にあふれます。
これが高血糖の構造です。
代謝維持型ケトン体プラス食事法とは
よくある極端な方法は、続きにくいことがあります。
- 完全な糖質ゼロ
- 過度なカロリー制限
- ストレスの強い断食
代謝維持型ケトン体プラス食事法は、方向性が少し違います。
- ケトン体を使える時間を増やす
- ただし血糖をゼロにしない(必要な分は入れる)
- 代謝(体力・筋肉・活動量)を落とさないことを最優先にする
狙いは、血糖値の数字を力技で下げることではありません。
糖を“正しく使える体”に戻していくことです。
仕組み①:ケトン体時間が増えると「糖タンクが空く」
食後しばらくすると、血糖は落ち着いていきます。
その時間帯に、体は脂肪を使いやすくなります。
ケトン体寄りの代謝が働く時間が増えると、次が起きます。
- 筋肉のグリコーゲンが少しずつ減る
- 筋肉の「糖を入れる余裕」が戻る
これが大事です。
筋肉に空きができると、血糖の行き場が生まれます。
仕組み②:「プラス血糖」があるから代謝が守られる
ここが、この方法のポイントです。
糖を完全に切ると、体が省エネに傾く人がいます。
すると、次のリスクが出やすくなります。
- 疲れやすい
- 活動量が落ちる
- 筋肉が落ちる
- 結果として代謝が下がる
代謝維持型は、ここを避けます。
必要なタイミングで、必要な量だけ糖質を入れます。
目的は「糖を食べること」ではなく、
糖を処理できる体を保つことです。
仕組み③:筋肉が増えるほど血糖は安定しやすい
筋肉は最大の「糖の貯蔵庫」です。
筋肉が増えると、こう変わります。
- 血糖の逃げ場が増える
- 食後の血糖スパイクが出にくくなる
- インスリンの必要量が減りやすい
つまり、筋肉は「血糖の受け皿」です。
だから、2型糖尿病の改善では筋肉が鍵になります。
「治る」とは何か:現実的には「寛解」を目指す
医療の現場では、2型糖尿病について「完治」という言い方は慎重です。
ただし、次の状態を寛解(かんかい)と呼ぶことがあります。
- 血糖(HbA1cなど)が良好
- 薬の量が減る、または不要になる
- 生活が安定して続けられる
代謝維持型ケトン体プラス食事法は、
「続けられる改善」を狙う設計です。
実践の考え方(安全重視の基本ルール)
1)いきなり極端にしない
糖質を急にゼロにしない。
まずは「血糖が上がりにくい質と量」を選びます。
2)筋肉を減らさない
たんぱく質を確保します。
軽い筋トレや歩行で、筋肉の受け皿を育てます。
3)睡眠とストレスを軽視しない
睡眠不足は血糖を乱します。
ストレスも同じです。
食事だけで押し切らないことが重要です。
注意:薬を使っている人は特に慎重に
血糖が下がりやすい食事法は、薬との組み合わせで低血糖リスクが出る場合があります。
インスリン注射、SU薬(スルホニル尿素薬)などを使っている場合は特に注意が必要です。
実践する場合は、主治医に相談しながら進めてください。
まとめ:血糖を追うより、代謝を整える
2型糖尿病の本質は、「糖を使えない体」になっていることです。
代謝維持型ケトン体プラス食事法は、
- ケトン体を使える時間を増やし
- 筋肉の糖タンクを空け
- プラス血糖で代謝を守りながら
- 糖を処理できる体へ戻す
この流れを作り、血糖を安定へ導く考え方です。
「血糖値を下げる」ではなく、
「糖を使える体を取り戻す」。
ここがポイントです。
※本記事は一般情報です。体調や薬の状況によって最適解は変わります。必ず安全第一で、必要に応じて医療者に相談してください。

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